坐して住まう家
●設計事例の所在地:
兵庫県神戸市
●面積(坪):
35.31
●建物の種類(大分類):
住宅関連
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
木の家の良さを伝えるため近郊の工務店が集まり開催した里山住宅博の設計を依頼されました。
尾鷲の無垢のヒノキをふんだんに使い、囲炉裏を現代的にアレンジしたモデルハウスです。囲炉裏では実際に火をおこすことができます。漆喰の白い壁を墨塗装の黒が引き締めています。
建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望:
無垢の国産材を用いながら新しい工法(ピン金物工法)で建てることを希望されていました。
昔からある材料を新しい技術で融合するこれからの住宅の在り方をご提案しました。
依頼者があなたに依頼した決め手:
古い技術や木のことを熟知しており、新しい技術と融合することをNPOを立上げ伝統的な材料・技術を新しいデザインで発信することが合致したのかと思います。
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
普通狂いの少ない集成材で行うピン構造を無垢材で行うこと、柱や梁を化粧材として使う真壁工法をピン構造で行うことは苦労しました。ピン構造のメーカーに真壁構造を理解してもらうのに時間を要し、全ての納まりをこちらで考え指導しました。
その他の画像:
玄関土間に小上りの茶室は客間として利用する。
本格的な茶会(茶事)も開くことが出来るよう炉も切ってあります。
アイランドキッチンは檜集成材のオリジナル。右の戸は玄関土間、左は家事室になっており家事動線はシンプルにしてある。
主寝室のベッドヘッドの裏はクロゼットになっており家具として動くため、レイアウト変更も可能。見学に来られた多くの方がとても気に入られたそうです。
外観は鋼板サイディングにガルバリウムの屋根、離れの和瓦で和洋折衷に。
里山住宅博の決め事で塀は立てない、屋根は勾配屋根を守りながら個性的な和モダンデザインに仕上げた。
木製の窓をフルオープンにすれば内と外とのあいまいな空間となり、昔の縁側のような使い方が出来る。